2017/7/20 大森靖子 @ Zepp DiverCity TOKYO セットリスト

大森靖子 2017 LIVE TOUR “kitixxxgaia”

SE : O Fortuna from Carmina Burana(Carl Orff)
01. ドグマ・マグマ
02. 非国民的ヒーロー
03. イミテーションガール
04. きゅるきゅる
05. 地球最後のふたり
06. ピンクメトセラ feat. 私。
07. LADY BABY BLUE
08. マジックミラー
09. 夢幻クライマックス(かもめ教室編) feat. アップアップガールズ(仮)
10. M
11. オリオン座
12. 君に届くな
13. 最終公演
14. あまい
15. TOKYO BLACK HOLE
16. 音楽を捨てよ、そして音楽へ
17. アナログシンコペーション

en1. draw (A) drow
en2. ミッドナイト清純異性交遊
en3. IDOL SONG
en4. 絶対彼女

【バンド編成】
Gt. 畠山健嗣、Gt. あーちゃん、Ba. えらめぐみ、Key. sugarbeans、Hyper. サクライケンタ、Dr. ピエール中野

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2017/7/14 LOSTAGE @ 新代田FEVER セットリスト

LOSTAGE In Dreams TOUR

01. さよならおもいでよ
02. ガス
03. 窓
04. ポケットの中で
05. REM
06. 泡沫の
07. 戦争
08. I told.
09. 僕のものになれ
10. Shoeshine Man

11. RED
12. 人間ロボット
13. 楽園
14. 母乳
15. NAGISA
16. Flowers / 路傍の花
17. SURRENDER
18. BLUE
19. Butterfly
20. ひとり
21. 夜に月
22. Good Luck / 美しき敗北者達

en1. 海の果実
en2. 手紙

wen1. 2:50

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ATATAと愉快な来日バンドたち

※ 自分向け備忘録として下書きに放置していたものを加筆修正してアップします。

今週末(というかもう今日から)Lifted Bells と Annabel の来日ツアーが始まります。

で、7/9 の新代田FEVER公演で我らが ATATA が彼らと共演するのですが、そういえばATATA って結構来日バンドのゲストをやってるよねってことで、これまでの来日バンドたちとの共演の歴史の一部をちょっとまとめてみました。なにかの暇つぶしにでもなれば。

 

The Dismemberment Plan

ATATA 初ライブからわずか3ヶ月、実はこんな著名バンドのゲストをやっていたりするんですね(しかも、もう1つのゲストバンドは the band apart !!)。

The Dismemberment Plan と言えば、93年にワシントンD.C.で結成されたUSインディーロックの至宝。03年の解散後はベースの Eric Axelson が Maritime をやっていたりしましたが、10年に再結成し11年に再来日。当日は過去4枚のアルバムからのベストセレクトのようなセットリストで、本当にビールが進んだのが懐かしいです。このツアーの2/9公演はライブアルバムとしてリリースされているので要チェック。

 

Penfold

  • 2012/7/7 (Sat) @ 吉祥寺Planet K  w/ Staple

すでに解散していたこのバンドを再結成&来日に導いた奇跡の個人招聘ツアー最終日に ATATA が共演。

Penfold と言えば、Mineral(後述)や Christie Front Drive らと共に初期のemoシーンを築き上げた伝説的バンドで、emoってどういう音楽?って聞いてくる人には、たいがい彼らの1stアルバム『Amateurs and Professional』を薦めるのが僕です。

当日の映像ではないけど、ツアー初日の新宿ナインスパイス公演の映像を。3:15過ぎからの展開は何万回見ても飽きない。

 

Screaming Maldini

キーボードの人(@IWASHIxDAKUMI)が出たい!出たい!と騒いでいたら本当に共演することになった Screaming Maldini 最初で最後の来日公演。

この並びだと少し違う文脈のバンドではあるものの、Screaming Maldini はUKシェフィールドの6人組バンド。煌びやかなメロディーに男女ボーカルの掛け合い、変拍子や様々な楽器の音を詰め込んだまさにおもちゃ箱ひっくり返し系のストレンジポップス。

本当に奇天烈な魅力溢れるバンドだったので、解散は残念。

 

Mineral

  • 2015/2/18 (Wed)  @ 京都 GROWLY  w/ LOW-PASS

奇跡の再結成を果たし、バンド結成から20年以上を経て初来日したこのバンドとも京都で共演。正直羨ましい。

Mineral は、その短い活動期間ながらemoという音楽ジャンルの基礎を築いた絶対的存在。現在に至るシーンの流れとか音楽的な部分も含めて、最重要バンドと断言していいかと思います。emo好きでこのバンド聴いてないやつなんて全員モグリ。はぁ、またライブみたいですねぇ...

 

Braid

  • 2015/7/4 (Sat) @ 心斎橋CONPASS  w/ OSRUM

Mineralと同じく、90年代のemo黎明期に活躍したこのバンドの来日公演の大阪公演で共演。

Braid と言えば、何と言ってもこの度来日する Lifted Bells のボーカルでもある Bob Nanna も所属していた伝説的バンド。99年の解散後、一時的な再結成はあったものの、11年に再結成して新作もリリースした上での来日公演でした。自分は東京公演を見たんですが、強烈なバンドアンサンブルが印象的な来日公演だったと思います。

 

The Velvet Teen

  • 2015/11/1 (Sun) @ 仙台CLUB SHAFT  w/  curve, Qurage+tetsu.suzuki (oaqk), -W- (Waikiki Champions)

盟友 curve とともに、The Velvet Teen 来日公演の仙台公演で共演。

The Velvet Teen は、03年の初来日以来何度も日本に来ているおなじみのバンドではあるものの、その歴史においては編成の変更やメンバーの加入・脱退を経ていて、それでもなお屈強なバンドアンサンブルを作品ごとに新鮮な音楽を繰り出してくる最強のオルタナティブ・トリオ。最新作『All Is Illusory』を携えてのこのツアーも、やはり桁違いに素晴らしいパフォーマンスでしたね。

 

Into It, Over It

  • 2016/12/16 (Fri) @ 吉祥寺 WARP  w/ The Firewood Project

malegoat ハジメさんの”the lost boys”招聘公演の深夜イベントで共演。

Into It, Over It は、御大 Mike Kinsella らとやっている Their / They're / There とか、最近新作をリリースした Pet Symmetry での活動でも知られる Evan Weiss のソロプロジェクト。この時はバンド編成での来日ということもあり、迫力あるラウドなサウンドで会場をシンガロングの渦に巻き込んだ驚愕のライブでした。

 

Lifted Bells / Annabel

 

  • 2017/7/9 @ 新代田FEVER  w/ fam, malegoat

で、Lifted Bells と Annabel と今週末共演する ATATA。

Lifted Bells は、上記の Their / They're / There の Matthew Frank や Bob Nanna らで構成されたemoシーンの歴史をぐるっと横断するようなメンバーで結成されたバンドで、一方のAnnabelは、現行のemoリヴァイバルシーンの中でも傑作アルバムを連発している知る人ぞ知る実力派。ともに今回が初来日で、僕含め待ち望んでいた人も多いんじゃないかなーと思います。会場で会いましょう。

 

チケットその他公演詳細はこちらから。

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アイドルとの贅沢な時間

6月30日、”ももち”こと嗣永桃子さんのラストコンサート行ってきました。そのことをちょっと書いておきたくて。

正直、自分は大森靖子さんきっかけでモーニング娘。'14からハロプロに興味持ち出した人なので、Berryz工房のコンサートは一回も見たことがなくて、Buono!だって最後の横浜アリーナを見ただけだし、カントリー・ガールズだって単独のコンサートを見たのは中野サンプラザの1回だけ。そんな超ライト層として、6月30日のコンサートを見ていました。

冒頭のカントリー・ガールズのメンバーとの小芝居に始まり、序盤はベリ曲を惜しみなく披露し、自身の15年間のアイドル生活を総括するように15曲(歌ってはいない「スッペシャル ジェネレ~ション」を入れたら16曲かな?)で構成されたメドレーで会場を盛り上げ、そこから一転してピアノ伴奏のみで歌い上げる「VERY BEAUTY」と「I NEED YOU」。ももち結びを解禁してカントリー・ガールズとしてのここ数年の楽曲たち。

どれもこれもが愛情に満ちていて、全体の選曲としても、これは本当に僕の妄想になってしまうけど、自分自身が最後のコンサートで表現したいもの優先というよりは、お客さんが喜ぶもの、お客さんと一緒になって盛り上がれるもの、お客さんと一緒に思い出を辿れるものを“ももちオンステージ”としてまとめあげた、アイドルとしてのあり方を詰め込んだ隙のないものだったなと思います。

で、ここで書きたいのはそういうライブレポートの類ではなくて、アンコールでの卒業スピーチを聞いていて感じたことについてです。

卒業コンサートではお決まりの卒業スピーチ、手紙を読む形式ではなくマイク一本で語られるつんく ♂さんへの言葉、Berryz工房Buono!の同期メンバーへの言葉、そして最後まで活動を共にしたカントリー・ガールズの後輩メンバーへの言葉。そのどれもが実直でとても美しく、静かに会場を包みます。そして最後に語られたファンへの言葉。そのファンへの感謝として語られた最後の言葉が、自分の心を深く打ちました。

「私は本当に自分が大好きです。(中略)だけど、こんな風に自分を好きになれたのは間違いなくファンの皆さんのおかげです。」

「最後になりますが、私に出会ってくれてどうもありがとうございます。ももち幸せになってねって言ってくれて本当に嬉しかったです。でも、私は見ての通りビジュアルはいいし愛嬌もあるし、それに運まで持ってるから大丈夫です。皆さん、皆さんの方が絶対に幸せになってください。」

いや、この部分にももちのアイドルとしての全てが詰まってると思ったんですよね。

一般的な(TV的な、とでも言うべきか)ももちのイメージは、「自分かわいい」「自分大好き」「ピンクのワンピース」「髪型(ももち結び)」「許してニャン」とかだと思うんですけど、この言葉はそういうある種のナルシスティックなキャラクターとしての発言とはどうしても取れないんですよ。

アイドルがもたらす最大の力は、やっぱり「肯定する力」だと僕は思っています。アイドルを見ていて楽しい、癒されるというのはあると思いますし、その活動の頑張りを通して勇気付けられるってことだってもちろんあると思うんですけど、それ以上に力強いものが「肯定する力」なんじゃないかと。「あなたはそこにいて大丈夫だよ」という存在を肯定するものもそうだし、「あなたの好きなものは最高だよ」という好きを肯定することもそう。

ファンの人たちへのメッセージとして、もちろん「応援してくれてありがとう」って言葉もその通りだけど、それを上回る愛情を込めた言葉が「私は(あなたたちが応援している)自分のことが大好き」だったんじゃないかなって。この言葉って、自分を応援してくれたファンに対する最大の賛辞だと思うんですね。あなたが好きなもの、夢中になって応援しているものは最高だよ、正義だよ、世界一だよって肯定する言葉。もちろん、歌とかダンスとか振る舞いとかスタイルの維持とか、ももち自身の努力の積み重ねの上に説得力を生む言葉だと思うけど、ファンにとって一番愛情を込めた表現がこのメッセージなんだなと思って、正直ホロっときました。

 

また同時に、ある野球選手の引退スピーチを思い出したりもしていました。

2013年10月8日、西武ライオンズ石井一久投手の引退試合でのこと。

石井一久といえば、高卒でヤクルトスワローズに入団し、松井秀喜選手などとの名勝負も繰り広げた三振を奪う能力に長けた左腕投手。2002年にメジャーリーグに移籍してからは、頭部に打球の直撃を受けて死にかけたりしながら4年間で39勝を挙げ、2006年に古巣ヤクルトへ復帰したのちFA権を行使して西武ライオンズへ移籍してきていました。

引退セレモニーでは、球団や関係者、チームメイト、家族への感謝を述べた後、ファンへの感謝のメッセージとして引退スピーチの締めくくりに語られたのがこんなメッセージでした。

「もう一つ最後に。西武ライオンズは本当にこれからもっともっと強い球団になっていくと思います。そして、チームメイトも暖かくて思いやりがあって、向上心豊かな選手ばかりです。皆さんの夢をこれからも西武ライオンズに託しても間違いありません。本日はありがとうございました。」

現地でこのスピーチを聞いて、非常に嬉しい気持ちになったことは未だに忘れられません。自身のプロ野球生活22年間の中で3分の1にも満たない6年間を過ごした西武ライオンズに対して、そのファンへのメッセージとしてこう言ってくれたことが嬉しかった。あなたたちの夢をこれからもこのチームに託しても間違いないって、これはファンに対する最大の謝辞だったと思います。(その後のセグウェイに乗ってのグラウンド一周のインパクトが強すぎて覚えていない人が多いかもだけどww)

 

改めて、”ももち”こと嗣永桃子さんに対しては、今になって本当にありがとうございますって気持ちしかないです。ファンを愛し、ファンに愛された最強のアイドルだったんだなと。

コンサート当日の観客とのやり取りの中で、初めて来たお客さんに対して「間に合って良かった」と言ってましたが、果たして僕が間に合ったのかどうかよくわからないんですけれども、こういうことをブログに書くくらいには間に合っていたのかもしれません。

本当に贅沢な時間でした。ありがとうございました。