僕の高校時代を形成した5枚のアルバム
タイトルの通りの文章ですが、最近高校時代に受けた音楽的影響について考えることが多かったので簡単にまとめて書いてみる。
ちなみに、自分は2000年4月に高校に入学して2002年3月に卒業しているので、その時期の音楽シーン的背景を簡単に書くと、
2000年(高1):
- サザン「TSUNAMI」と福山雅治「桜坂」がベストセラー
- アルバムだと、椎名林檎『勝訴ストリップ』とかNUMBER GIRL『SAPPUKEI』とかSUPERCAR『Futurama』とかくるり『図鑑』とかが出た
2001年(高2):
- 個人的には、BUMP OF CHICKENの「天体観測」が出た年
- 宇多田ヒカルがすごい売れていて、あとMONGOL 800『MESSAGE』とGOING STEADY『さくらの唄』のインパクトが強烈
2002年(高3):
ただし自分の場合は、高校時代はとにかく邦楽をバカにしていたし、(少なくとも)洋楽より優れた邦楽なんてないと思っていたので、いわゆる"AIR JAM"世代のバンドも全然相手にしていなかった気がする。バンプもアジカンもくるりも好きじゃなかった。全然カッコいいとは思えなかった。BURRN!ばかり読んでいて日本のロックバンドが載っている雑誌をまったく読まなかったから、ゆらゆら帝国とかNUMBER GIRLとかbloodthirthty butchersとかはよく知らなかった。
聴いてる音楽の中心はハードロック/へヴィメタルだったけど、その時期に本当にのめりこめた音楽は、いわゆるエモとかラウドロックと呼ばれるジャンルの音楽だった。
その頃に最もよく聴いていた5枚のアルバムを紹介してみる。
■ The Used 『The Used』
高校時代に聴いたアルバムでもっとも重要だといっていい1枚。まだスクリーモという言葉が一般化するかしないかの頃に聴いたBertのヴォーカルスタイルは、自分の高校時代のある種の鬱屈とかなりシンクロしていた気がします。"The Taste of Ink"、"Blue and Yellow"、"On My Own"あたりは自分のアンセムすぎる。今年8月の来日公演も行きたい。
■ Hoobastank 『Hoobastank』
地元のFMラジオ局(FM802)でこの曲を聴いて一発でブッ飛ばされて、曲名を調べて近くのCD屋に駆け込んだ思い出。同時期にリリースされたLinkin Parkの『Hybrid Theory』も好きだったが、断然こちらのアルバムのほうが好きだった。特にアルバム冒頭の"Crawling in the Dark"の疾走感とダイナミズムには、未だにワクワクできるし、本当にすごいアルバム。
■ Sum 41 『Does This Look Infected?』
2000年頃はまだ「パンク」と「メタル」って別物で、あまり交わっていないと思っていたところにコレ。ギターリフはまさにMETALLICA。これでMETALLICAから影響受けていないと言ったら、即刻舌を抜かれるレベル。メタリックなギターリフでパンクを演奏するというスタイルに完全にヤラレた1枚。この"Still Waiting"がラジオ(やっぱりFM802)から流れたとき、慌ててMDに録音して、翌日学校に持って行って「ヤバいバンドがいる!」と友達に話したのが懐かしい。
■ Jimmy Eat World 『Bleed American』
エモという言葉もハードコア/ポストハードコアという音楽も知らなかったけど、"Sweetness"を聴いて、これは自分の好きな音楽だと瞬間的に理解できたし、それだけのインパクトがこの曲にはあった。Foo FightersとかAshも好きだったけど、それはもっと手の届かない人たちの音楽という気がして、一方でJimmy Eat Worldの音楽は軽音楽部でギターを弾いていた自分にとっては、より身近に感じるものだった。
■ Papa Roach 『Lovehatetragedy』
ここもSum 41と同じくMETALLICAフォロワーのPapa Roach。今もたぶんそうだし、当時も十分にバカにされていたラップコアあるいはラップメタルというジャンルにおいて、Jacobyのストリートに根ざしたスキルの高さは、メタラーの自分の耳にも衝撃を与えるには十分だったと思う。特に"She Loves Me Not"のミドルパートで聴かせるラップは圧巻だし、ちょうど同時期に発表されたEminemの"Lose Yourself"と共に、自分のラップに対する感覚を決定付けたものだと思う。
もっといろいろ書ける気がするけどここまで。