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BiS最後のニコ生 書き起こし(ヒラノノゾミ編)

BiS Idol

# これは、2014/7/2に放送されたニコニコ生放送の番組「BiS最後の生出演!! ひとりぼっちの生放送」内で読まれた手紙部分の書き起こしです。


Dear 研究員の皆さま

どうも、ヒラノノゾミです。

3年半BiSとして活動してきましたが、こうやって皆さんにお手紙を書くのは最初で最後ですね。

私は18歳のとき、BiSのオーディションを受けるために初めて東京という町に来ました。印象は最悪で、人間は多いわ、町はごちゃごちゃしているわ、うるさいわ、車酔いをしていたのもあって、早々に地元に帰りたいと思ったのを覚えています。

でも、そこで引きこもり中でカメラもまともに見られないような状態の私が、逃げずにオーディションを受けたのは、いま思えば運命だったのでしょう。ルイちゃんの顔も渡辺さんの顔も見られず、ですが、なぜかいっちょまえに「絶対音感があります!ピアノを習っていました!」という私は、スタッフさんから見ればさぞかし変だったでしょう。

実際、その頃の私の裏のあだ名は、ちびまる子ちゃんに出てくる野口さん。ひどい、ひどすぎる!そんな私を採用してくれた皆さんに感謝です。

メンバーが揃ってライブをしていくうちに、自分がどれだけ何にもない、何もできない人間なのか、思い知らされてへこんだりもしました。

研究員のみんなにもどれだけ泣かされたかわかりません!!

本気で殺意を覚えた回数も、もはやわかりません!!!

ですが、みんなが言うことは、私のためを思ってくれているんだなというのもたくさんあって、この3年半でアイドルにはなれなかったとは思うのですが、表現する人間として確実に成長できました。みんな、ありがとう。

また会えると思うので、さよならは言いません。

またどこかで。

ヒラノノゾミ


のぞしゃん、こんばんは。

もう横アリまで1週間を切ってしまいましたね。

BiS階段では短い間でしたが、とても濃い時間を過ごさせていただいて、本当に感謝しています。どうもありがとうございました。

あなたに初めて出会ったのは、一昨年の11月、四谷のアウトブレイクBiS階段のセッションをやったときのことでしたね。僕はあの時、BiSのこともアイドルのことも、何も知りませんでした。

リハで踊るあなた方を見たときは、千年練習してもあんなことはできないな、アイドルって凄いんだなと思ったものです。終わってから楽屋で、あなたがJUNKOさんに「どうやったらそんな声が出せるんですか?」と訊いて、「30年やったらわかるよ」と言われて目をくりくりさせていたのも懐かしい思い出ですね。

そして、BiS階段が正式にユニットとして活動することが決まって、記者のいない記者会見をDOMMUNNEで行なった時、出たばかりの新譜(「DiE」でしたね)、それを手渡してくれて、聴いてみて下さいとおずおずと僕に迫ったあなたの表情も記憶に残っています。

夏の魔物で、僕がテンちゃんと一緒にギュウゾウさんの仕掛けで、布団袋にパッキングされている間、あなたは僕の替わりにノイズを演奏してくれましたね。何を教えたわけでもないのに、それが師匠と弟子と言われるようになったきっかけでした。その後、何度か行なわれたBiS階段のライブでも、自分から機材を触ってくれて、ノイズに関心を示してくれているようだったのがとても嬉しかった。

だから、JAZZBiS階段にあなたとウイぽんが参加して、BiSの楽曲を離れてノイズをやることになったとき、僕は師匠としてあなたに何もしていないことに気づき、付け焼き刃とは思いながら、僕の機材や演奏を解説する資料を作って音源と一緒に渡したんですが、ピットインのリハで僕の説明を一心に聞き入るあなたの姿を見たとき、何の心配も要らなかったなと思いました。

そして迎えた本番、とても楽しかった。とても素晴らしい演奏をありがとうございました。

5月4日に秋田に行ってもらえませんか?と、のぞみけの方からお話があった時、最初は何の話かわかりませんでしたが、実はのぞしゃんの凱旋企画なんですと伺い、そういうことならと軽い気持ちで返事をしたのですが、まさかあんなことになるとはその時は思ってもいませんでした。BiSのライブでリフトされて最前まで進み、あなたに掛け声を掛けてプレゼントを渡せたのは、師匠としての本懐です。

そしてその時思ったことは、この凱旋企画を完成させるのに、のぞみけの方がどれだけのコストと時間をつぎ込んだのかわからないほどだけど、それはただひたすらにあなたを喜ばせたいという純粋な気持ちからなんだ。そして、あなたにはこれほどの素晴らしいファンがこんなに大勢いるんだということを、決して忘れないでいてほしいな、ということでした。

僕はBiSが始まった時、あるいはそれ以前にあなたがどうだったかは知らないです。ただ、BiSで頑張ったことで、あなたを取り巻く環境が変わったことは間違いないでしょう。

あまちゃん能年玲奈さん演じる主人公の天野アキが、アイドルを目指して上京するときの母親の小泉今日子さんとの会話。

「ママ、私変わった?1年前とずいぶん変わった?」

「変わってないよ、アキは。昔も今も地味で暗くて、向上心も協調性も存在感も個性も華もないパッとしない子だけど、だけどみんなに好かれたね。こっちに来てみんなに好かれた。あんたじゃなくて、みんなが変わったんだよ。自信持ちなさい。それはね、案外凄いことなんだからね。」

のぞしゃんのことを思うとき、このくだりが何度も頭をよぎってなりません。実際にはのぞしゃんも変わったんだと思うけど、BiSという得難い体験は、本当にあなたにとって貴重なものだったと確信しています。

そしてBiSが終わった後、あなたの進む道を今の僕は知りません。

ただあなたが、ヒラノノゾミが、BiSで費やした時間は、今も書いたように、これからどのような道を進むにしても、あなたにとって物凄い力になるのは間違いありません。

そして繰り返しになりますが、あなたを愛し、あなたを応援してくれている多くの人たちがいるということを決して忘れないで下さい。あなたが困った時、迷った時、疲れた時に、それが必ずあなたを助けてくれます。

逢うは別れの始めとか、さよならだけが人生さ、などと言いますが、横アリの後も必ずどこかで会えると信じています。

そしていつまでも応援しています。

がんばれ、のぞしゃん!俺の愛弟子。

不肖の師匠 美川俊治