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またBiSを見てしまった話

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先日、2年4ヵ月ぶりにBiSを見ました。2年4か月前と同じ下北沢シェルターで。

 

2014年7月8日、<BiSなりの武道館>と冠された解散ライブをやった翌日にこの下北沢シェルターというライブハウスで<元BiSなりのワンマンライブ>というふざけたライブをやり、そして本当にBiSは解散していったわけですが、個人的にはやっぱりこの下北沢シェルターでのライブが最後のライブで良かったなー、と今でも思っています。

それは、前日告知のゲリライベントだったからとか、チケット代3万円というネタに満ちた選民イベントだったからとか、そもそも自分がそこにいた優越感からとかではないのです。傍目から見ても幸運とは言えない(そうは見えない)BiSの活動の中で、ちゃんと祝福された瞬間がそのライブにはあった、と確かに感じられたからなのです。

 

当日のライブのセットリスト(こちら)は、メンバー6人がそれぞれ歌いたい1曲を選んで歌うパートの他に、前日の横浜アリーナでのライブで披露した曲(全48曲)の中から、メンバーに当てられたお客さんが好きな番号を言って、その番号に対応した曲をその場でやるという即興のくじ引き形式で歌うパートに分かれていたのですが、そのくじ引き形式で選曲するパート全7曲のラスト2曲に「My Ixxx」と「primal.」が連続して引き当てられた時のことがあまりにも忘れられないのです。

「My Ixxx」は言わずと知れた”全裸PV”で、メディアに出演するたびにBiSを形容することになってしまった曲であって、「primal.」は初めてBiSのライブを見た時に、サビでお客さんが全員こっちを振り返ってギョッとした曲で、BiSの纏うエモーショナルな部分がギュッと濃縮された1曲でもあると思います。その時にプー・ルイさんも「曲が呼んでいるのかもしれない」と言っていたけれど、それが仕込みでないとすれば(偶然であってほしい)、このBiSの解散が初めて神様的な何かに祝福されたような、愛されたような気がして、これで解散なんだ、これが解散ライブなんだと、スッと腹に落ちるような感覚になったことを、未だに鮮明に記憶しています。

だからこそ、BiSがまた下北沢シェルターで始まることには、極めて個人的に特別な想いがありました。

 

新生BiS(と便宜上書きます)のパフォーマンスは、「Nerve」4連発という、研究員的には何かしらの古傷が疼くような展開から始まり、「Give me your love全部」や「太陽のじゅもん」、「パプリカ」といった旧BiSの1stアルバムの曲たちや、「Human after all」や「Happy Birthday」という新生BiSの新曲を織り交ぜて進みます。ギッチリと埋まったシェルターは不快なまでに熱気が酷く、それでも客席側はゲラゲラ笑いながら楽しめるような空間があったように思います。

ペリ・ウブさんの妹感も、アヤ・エイトプリンスさんの男性受けの良さそうなキスの技術も、キカ・フロント・フロンタールさんの何となく自分と同世代を感じるところも、ゴ・ジーラさんの底知れぬ不気味さも大いに楽しめたし、何よりこれほどまでにやる気に満ちたプー・ルイさんを、僕は初めて見たような気すらしていました(失礼)。

 

思い返せば、僕が初めてBiSのライブを生で見たのは2013年3月16日の両国国技館でのライブ<WHO KiLLED IDOL?>で、そこからは連続する脱退商法と解散商法の真っ只中にあるBiSしか見てこなかったので、プー・ルイさんの「私がいるからBiSは大丈夫!」、「BiSは誰にも負けません!」という宣言も、ネタとしてではなく真っ当に響いたし、旧BiSが色んな過酷な状況に直面することでエモーションを喚起していたとしても、やっぱりアイドルとしては夢も希望も見せていける方が、単純に楽しいし、応援のし甲斐もあるよね、とやはり思います。

解散前の全国ツアーに20カ所以上、北は旭川から南は鹿児島まで追いかけた時のような通い方はたぶんもうできないけど、またライブ見に行きたいと思います。

 

まぁ縁起でもない話ですが、何かが起きる前の"すっぴん"のBiSが見られるうちに、皆さんさっさとライブを見に行けばいいのに、と思いました。以上。