the telephonesの武道館公演発表に寄せて


the telephones初の武道館公演が決定、2015年をもって活動休止 - 音楽ナタリー

大したことではないんですけども、なんとなく今考えていることを残したいと思ってこれを書いています。

昨日、the telephonesが来年の武道館公演の開催とその後の活動休止について発表しました。活動休止に関しては何も言うべき言葉がないのだけれども、the telephonesが武道館でライブをするということについて感じていることを少しだけ。

僕が初めて彼らのライブを見たのは、2008年の年末に開催されたラフォーレ原宿でのワンマンです。そのときの印象が、「なんかハードロックバンドみたいだな」というものでした。その後も事あるごとに「the telephonesはハードロックバンド」と言い続けてきた(厄介!)んですけど、その真意みたいなところは何なのかという話。

彼らのライブを見て想起するバンドって、例えば、BON JOVIであったり、VAN HALENであったり、GUNS 'N' ROSESであったり、そういったスタジアムロックと称されるハードロックバンドなんです、自分にとっては(もしかしたら、ノブ君がHelloweenのTシャツとかよく着てたのもあるかも知れない)。いっぱいの観客の前で、鮮やかで眩しい照明に照らされて、広いステージを走り回ったり、特効打ちまくったり、そういうやり方が絶対似合うバンドだって、すぐに思ったのです。

そして、2011年の12月23日、the telephonesは地元・埼玉のさいたまスーパーアリーナでワンマンライブを開催します。知っての通り、動員の面では結果が出なかったかもしれないけど、様々な特効だったり、ステージ上にチアガールをいっぱい並べる演出とか、「そうだよ!これだよ!」って思わずガッツポーズをしたことを懐かしく思い出すことができます。そして、またここでライブをやって欲しいと強く願ったことも。

日本武道館やアリーナクラスの会場でライブをしているロックバンドって、数は多くないかもしれないけど、いますよね。そういったバンドと比較しても、the telephonesの方がずっとデカい会場が似合うんだって、僕は確信しています。

「ロック」という言葉が指し示すものが、音楽の一ジャンルではなく生き様だという表現はよく目にしますが、彼らのとっての「Disco!!」もまた、4人の生き様を表現する言葉なんだと思います。そこから放たれる、ある種バブリーで景気の良い感じというのは、今の時勢においてはちょっと異端でもあり、そういった華やかさが彼らをスタジアムロック的だと感じた理由なのかも知れません。

「ライブハウス・武道館」なんて手垢のついた表現は好きじゃないのです。ただ、大きな会場でライブをするthe telephonesは、絶対最高だろうなってことです。

だから、全然悲しい気持ちとかない。ただただ楽しみでしょうがない。