BiS最後のニコ生 書き起こし(ファーストサマーウイカ編)

# これは、2014/7/1に放送されたニコニコ生放送の番組「BiS最後の生出演!! ひとりぼっちの生放送」内で読まれた手紙部分の書き起こしです。


研究員の皆さまへ

ファーストサマーウイカです。

BiSに入って1年と1ヶ月と少し、大変お世話になりました。

思えば、春の嵐吹き荒れる中、単身大阪から上京し、期待と不安で胸を膨らませていたのが、去年の4月2日。(ほら!そこ、胸膨らんでないとか言わない!)

BiSのオーディションを受けたのが4月12日。そして加入が決まり、5月26日、Asiaで初めて研究員の皆さまとお会いしました。

はじめは興味本位で、軽い気持ちで受けたBiSのオーディションで、BiSに対する思い入れというのは正直あまりないまま受けました。BiSの歴史も知らないし、そもそもアイドルそのものに対して無知だった私は、見るものも聞くものも全てが面白くて新鮮でした。ヲタク面白いなって思いました。

友達もわずかな環境でBiSのメンバーに出会って、スタッフさんに出会って、研究員のみんなに出会って、上京して初めてできた仲間がBiSです。例えそれがビジネスであろうとなかろうと、私にはかけがえのない仲間だと思っています。

そして研究員のみんなは、初めてできた友達みたいな、そんな風に思っています。まぁ、お金を使わせるわ、貢がせるわ、罵倒するわ、殴るわ蹴るわで、そんなことしますが、私は友達だと思っています。

研究員さん、みなさん。

ファーストサマーウイカというアイドルを育ててくれてありがとうございました。愛してくれて、ありがとうございました。

いつか、いつか世間からは、BiSというアイドルグループがあったことも、ファーストサマーウイカというアイドルがいたことも、たぶん忘れられてしまうと思います。それでいいと思います。世の中とはそういうものだと思います。

でも研究員さんたちには、今これを見てくれている皆さんには、BiSを忘れてほしくないなと私は思います。好きな音楽を聴くときとか、好きなアーティストとかアイドルを聞かれたときに、どこかでBiSを思い出してくれたらいいなって思います。

プー・ルイ、ノンちゃん、ユケシ、りなはむ、ゆふちゃん、ワッキー、ミッチェル、渡辺さん、たくさんのスタッフさん。皆さんがいなかったら私はこうやってみんなと出会うことも話すこともできなかったです。テンコとかサキちゃんとかコショージとか、みんなが支えてくれたから続けることができたなって思っています。みんなありがとう。

そして、研究員のみんな。

私をここにいさせてくれて、本当にありがとう。みんなのおかげで、私はファーストサマーウイカとしてBiSに居続けられたと思います。太鼓を持っているわけじゃありません。心から本当にそう思います。

辛かったときもありました、正直。死にたいなと思ったときもありました。お金もないし。辛いこともあったけど、勿論悪口をいう人とか、噂を立てる人とか、ありもしないことを言う人もたくさんいたけど、いつもどこかでみんなに助けられてきたなって思います。本当にありがとう。

みんなに会えて良かったなって思います。BiSにいれて良かったなって。支えてくれてありがとう。

BiSに出会わせてくれて、みんなありがとう。BiSが無くなっても、BiSを好きでいて下さい。

本当にありがとう。また会いましょう。

7月8日、ステージでそれをみんなに伝えられたらいいなって思います。

ありがとうございました。


ファーストサマーウイカ

いま西アフリカの国を転々としながら、撮影している最中で、ガーナという国でウイカさん宛の手紙を書いています。

正直、ウイカさんはBiSのメンバーの中でもっとも苦手とする人で、今はあまりこのようなことに時間を割きたくないのですが、天下のエイベックス様からのお願いということで断ることもできず、今思いつくことを率直に書くことにしました。

アフリカの国々では当たり前ですが、日本人の価値観は全く通用しません。日本では当たり前のことがこちらではとても変なことだとされて、日本で間違っているとされていることがこちらでは正しいことだとされます。

僕はBiSにずっとこのような既成概念からの脱却を望んでいたように思います。BiSが始まって以来、ずっとミュージックビデオの監督として携わってきました。BiSのことが特に好きと言うわけでもなかったのですが、ちょうどウイカさんがBiSのメンバーに加わった頃から、自分の中でBiSの存在がどんどん大きくなり始めたと思います。それは、BiSに既成概念をブチ壊す可能性を感じ始めたからだと思います。

ある時、BiSのミュージックビデオの企画を考えていたときに、アフリカの原住民の儀式に混じって、BiSのメンバーと原住民が曲に合わせて、ただ一緒に踊り狂うだけというミュージックビデオを真剣に考えていたことがありました。今でもそのような映像をBiSのメンバーで撮影できればなと思っています。

意外かもしれませんが、BiSのメンバーの中でウイカさんが最も既成概念に縛られていると思います。BiSが解散した後は、ウイカさんも一人の無名な人として、大して誰にも相手にされずにヒマだと思うので、是非アフリカへ行って原住民と怪しいキノコでも食べながら、一緒に踊り狂ってきて下さい。きっとそこに僕が追い求めてきたBiSの憧れの姿があると思います。

こんな感じで、ほとんど自分の旅の思い出になってしまいましたが、BiSが解散してもウイカさんも他のメンバーのみんなもがんばれ!ということで、締めたいと思います。ちなみに僕はプー・ルイ推しです。

1年ほど映像の撮影を通して、ウイカさんには色々とご迷惑をおかけしましたが、僕にとっては楽しい日々でした。

ありがとうございました。

丹羽貴幸