BiS最後のニコ生 書き起こし(プー・ルイ編)

# これは、2014/7/6に放送されたニコニコ生放送の番組「BiS最後の生出演!! ひとりぼっちの生放送」内で読まれた手紙部分の書き起こしです。

# 当日の放送ではプー・ルイが読み落としたページも補足しています。


どーも、プー・ルイです。

今日は6日ですね。明日を1日過ごしてベッドで寝たら、もうその日が来ちゃうね。みんなはどんな気分?解散って初めての経験だ!またBiSに初めてを奪われちゃいましたよー、てへっ。

こういうのって何から言ったらいいのかな~?ん~、研究員のみんなに一番伝えたいのは、ありがとうってことかな。BiSを見つけてくれて、ありがとう。そして、たくさん悪口を言ってくれて、ありがとう。たくさん好きになってくれて、ありがとう。みんなが見つけてくれなかったら、BiSはもっと早くに何も無いままに消えて無くなってたと思います。

過激なプロモーションをたくさんやってきたから、自分が思っている自分の像と違うふうに思われて戸惑ったり、脱退や内紛やらで精神的に参っちゃってもう辞めたいって泣いたこともあったけど、最後までBiSとして走り抜けたのは、どんな時でも信じて付いてきてくれる、みんながいてくれたからです。

嫌われるのは構わない、興味が無いのが一番怖いって言ったって、やっぱり人間だから、人の発する負の言葉に当てられると、どうしようもなく悲しくなったり、落ち込んでしまったりもするのです。そんな時にいつも元気にしてくれて、もうちょっと頑張ってみようかなって思わせてくれたのは、BiSを好きと言ってくれて、BiSを信じてくれたみんなの存在でした。たくさん助けてくれてありがと。プー・ルイもみんなに何かあげられたりしたかな?アイドルなのに、みんなからもらってばっかりの3年半だった気がするな。ごめんよ。

愛だなんて言葉はありきたりだし、なんかクサいし、かっこ悪いし、そもそもアイドルとヲタクの関係性として使っていいのかわかんないけど、いつだってBiSの現場には愛があったような気がします。

一緒にBiSを作ってくれたスタッフさん、メンバー、媒体のスタッフさん、関係者さん、言ってしまえばBiSというのはお仕事=ビジネスでしかないんだけど、BiSの周りにいる大人の人たちは、それ以上の何かで動いているような気持ちを感じれていて、どうしようもなくバカなことを真面目にやっていて、一緒にお仕事をすることが出来て毎日楽しかったです。たくさん助けてくれて、面白く料理をしてくれてありがとうございました。

渡辺さんも、みんなからしたら悪い人ってイメージかも知れないけど、照れ屋で不器用なだけだからね。

あと、プー・ルイね、研究員さんのあのバカバカしい熱量は、本当に尊敬しているのです。その熱量を他に回せたら、きっともっとリア充になれたり、大金持ちにもなれるのではないかと思うのですが......残念ですね。でも、BiSを作ってくれたのは研究員さんなのです、本当に。BiSをアイドルにしてくれたのはみんななのです。私たちは何もすごくないの。何もすごくない私たちを、こんなことにしちゃったんだよ、君たちは。すごく夢みたいなお話です。

BiSは本当に色んな人たちの手助けのおかげで、ここまで来れました。ありがとう。

デビュー・アルバムの"レリビ"って曲で、<みんなは笑うけど、私たちは世界を変えてみせる>って歌ってるんだけどね、ちょっと届かなかったね。誰かには届いたと思います。プー・ルイの世界も変わりました。でも、プー・ルイは本当にバカだから、BiSと研究員さんなら、本当に世界を変えられるんじゃないかって思ってたんです。だから、そこには届くことができなかった。

最近は本当に楽しくて、もしこのままBiSが続いていったら、どんなことになったのかな、そんなお話も見てみたいなって思ったりもするんだけど、やっぱりBiSはここで終わります。

思い返すと、BiSってなんも達成できてないのね。負けまくりのストーリー。だけど、BiSは無くなるけど、その"レリビ"で歌ってる「世界を変える」っていう夢を諦めるのはまだ早いかな、と思っています。

横アリに来てくれたみんなかも知れないし、BiSだったメンバーの誰かかも知れないし、これからBiSを知る誰かかも知れないし、それは誰かわからないけど、こんなやついたんだぜ~って語ってくれたら、BiSは無くなってからどうにかなるかも知れないもんね。だって、そもそもロックスターとか、思い返すと死んだやつのほうが手っ取り早く伝説になってるんだもん。だから死にます。

BiSをやるまで自分の中で自慢できること、自信あることってなかったけど、BiSをつくってそして横アリまでBiSをやりきれたことが、唯一自分の中で自慢できることになったよ!

ototoyの会議室でポツリと言った「アイドルになりたい」っていう、ただのワガママが、みんなの手によってプー・ルイの中でこんなにも大きくて大切なものになりました。

BiSは終わってしまうけど、さよならじゃないからね!

でもみんなが好きなのはあくまでBiSであるプー・ルイ。それはすごくわかるから、BiSの「解散」のもつ意味が、「卒業」になるように、これからはそれぞれがんばります。

最後に、ユケ、りな、ゆふちゃん、ワッキー、ミッチェル。BiSになってくれてありがとう。

のんちゃん、ウイぽん、テンコ、サキちゃん、コショージ。最後まで一緒にいてくれてありがとう。

いつの時もBiSはBiSで、いつの時も最高だったって思うし、そういう風に言わなきゃいけないと思うんだけど、最後だから言っちゃっていいですか?誰に何と言われようと、やっぱりプー・ルイは、いまの最後の6人が最高だと思ってます。全部見てきた私が言うのだから、間違いない!

長くなっちゃったけど、最後まで見てくれてありがとう。

みんな、大好きだよ!明後日、横浜アリーナで待ってます!


プー・ルイ

オーディションで出会ってもう5年くらい経ちますか。今でも最初の時のプー・ルイの顔を覚えています。個別にオーディションに呼び出したら、とぼけた顔しながら「何でもやります」って話したのを聞いて、遊び甲斐のあるいい女の子が来たなとワクワクしたのを覚えています。

その後のことは、色々ありましたね。最初、ソロ時代はNIRVANA好きって言えって言ったり、やらされてる感ハンパなくて、酷い感じでした。でも、やりたいことというか、プー・ルイが自分でバンドメンバーを連れてきたりとか、色々と自分でなんとかしようと頑張ってたよね。

そして、アイドル・グループBiSになって、自分の言うことを聞かせるのを諦めてからはプー・ルイもかなり主体的に自分で考えるようになりましたね。いい意味でぶつかることが多くなったような気がします。

リキッドルームの打ち上げで、チームとBiSとみんなで初地上波の歌番組を見て泣いて喜んだり、メジャーデビューしたり、1月のドロシーから国技館まで死ぬ思いで過ごしたり、いま思うと、傷つけ合ってお互いを覚醒していたのかなと、カッコつけて言うならそんな感じだったんじゃないかなと思います。性格の悪い僕と一緒にBiSを作ってくれてありがとうございました。

どんどんと成長していくプー・ルイを見るのが本当に楽しくて、ここまでやってきました。プー・ルイは家族を除いて、人生で一番一緒に時間を過ごした女の子で、本当に家族のようです。言い方は変ですが、本当に自分の子供のように可愛くて仕方ありません。

今後の活動についても、お前なら大丈夫でしょう。間違いなく輝いて、そして俺とお前で達成できなかった約束の武道館を成功させることでしょう。そこではお客さんとして、もっともっと成長したプー・ルイを見て、涙を流そうと思っています。

では、もう会えなくなりますが、元気でね。

ではでは。

渡辺淳之介